| 屈斜路湖は、周囲57km、面積79平方km、水面の高さ121m、最深部111.5m、そして透明度20mの淡水カルデラ湖です。日本最大のカルデラといえば、多くの人が阿蘇山カルデラ(東西25km南北18km)を思い浮かべると思いますが、実は屈斜路カルデラが東西26km南北22kmで日本最大であり、インドネシアのトバ湖カルデラに次いで世界第二位の規模を誇る巨大なものです。美幌峠・津別峠・小清水峠・野上峠から湖を望む雄大な風景は、見る者を圧倒する迫力を持っています。最も気温の低い2月を中心に、凍結した屈斜路湖では御神渡という現象が見られます。これは寒くなると縮み、暖まると膨張する氷の性質によって発生するものですが、数kmに渡って、大きな音をたてながらできていくさまは、まさに神秘的です。湖岸の各所からは温水が湧き出ており、そこでは多くのオオハクチョウが羽を休めています。 |
| 摩周湖は、周囲20,km、面積19.6km、水面の高さ351m、最深部212m、そして世界一といわれるその透明度は35.8m。霧のベールに包まれた神秘の湖です。このカルデラ湖の外輪山から湖岸までの急斜は45度で、注ぐ川も流れ出る川もありません。それなのに、水位はいつも変わらないのが不思議です。湖に浮かぶ中島はカムイッシュと呼ばれていますが、カムイッシュとは「神様のような老婆」という意味で、次のような悲しい伝説が残されています。 「老婆はコタンの強い酋長の母だったが酋長が戦死してしまい、老婆は孫を抱いて闇の山野を逃げまどううち、命より大切な孫を見失ってしまった。愛する孫を幾日も探し続けて摩周湖のほとりに来た老婆は、カムイヌプリ(摩周岳の神)に休むことを願い出た。湖の中ほどで休むうち、老婆は悲しみと疲労で島になってしまった。今でもカムイッシュに行くと、どんなに晴れた日でも、老婆の涙で雨に煙るという」 |
| アイヌ語で「ユク」と言う。 ビラオスキー場近辺でも頻繁に見ることができる大型獣で、その凛々しさと可憐さから鹿は本州では「神獣」として扱われてきました。アイヌの人々にとっては鹿は大切な食料源で「ユク」というのは「獲物」という意味の言葉です。もともと警戒心の強い動物ですが、近年北海道ではその個体数が増え、道路などで車と衝突する事故が多発しています。冬になると、雄は単独で雌は集団で行動しますが、集団はリーダーに従って行動しますので、一頭が道路を横切ると次々と横断してきますので注意が必要です。春先になると長い冬毛がすっかり抜け落ちて体に白斑(バンビ模様)があらわれます。 |
| アイヌ語で「シュマリ」または「チロンノプ」と言う。 人なつっこくユーモラスな表情を持つキタキツネは、真冬の2月頃に発情期をむかえ、深夜に雌を呼ぶ雄の「キョーン」というせつなげな声が森にこだまするのを聞くことができます。 近年、テレビドラマの影響などでキタキツネに餌をあげる人が増えていますが、道路を餌場と勘違いしたキタキツネが交通事故に遭うケースが急増しています。また、甘いお菓子によって体調に変調をきたしたり、自分で餌をとれなくなって餓死したりしてしまいます。ですから、キタキツネに餌をあげるのは結局彼らのためにならないので、絶対にやめましょう。 |
| アイヌ語で「トス・ニンケ」・「ニオゥ」または「ウェンペ」と言う。 冬眠しないエゾリスは、秋になるとクルミやドングリなどの木の実を森のあちこちに分散して埋めていきます。冬になるとそうして貯めた木の実を掘り出して食べています。雪の上から一体どうやってみつけるのか不思議ですが、餌の匂いをかぎ分けているとか木を目印にしているとか色々いわれていますが、まだはっきりとわかっていません。冬越しのためにエゾリスが蓄えたドングリは、一部は忘れられ芽を出します。ドングリは地面に落ちただけでは成長することができませんので、エゾリスによって森がつくられていると言っても言い過ぎではありません。同じリスの仲間でもシマリスは冬眠します。 |
| アイヌ語で「モユク」と言う。 タヌキはイヌ科の動物には珍しく足が短くずんぐりとした体型をしています。これはタヌキが食べているものと関係が深く、地表に住むミミズやカエル・ヘビなどを食べることが多いためです。ほほえましい外見にも、ちゃんと必然性があるわけです。タヌキは冬眠はしませんが、短足のため積雪歩行が苦手で、真冬の間はあまり活発に動かずときどき巣穴から這い出してくる程度なので、冬期間はあまり見かけることはできません。 |
| アイヌ語で「イソポ」と言う。 ユキウサギはペット用に飼われているウサギが野生化したものではありません。英語でもユキウサギの仲間は"hare"(ヘア)、飼いウサギは"rabbit"(ラビット)として区別されています。飼いウサギはアナウサギを改良したもので、外見上も生態もまったく異なります。キツネなどの肉食動物に襲われることの多いユキウサギは、身を守るための様々な手段を備えています。夏は褐色・冬には白く毛変わりするのもそのひとつですが、冬になっても耳の先端だけは黒いままです。アイヌの伝説ではウサギがあまりにもおしゃべりなので、神様が怒り燃える薪で頭を叩いた時、耳先に炭が付いて黒くなったとのことです。 10年ほど前までは、ビラオスキー場近辺でもウサギの足跡を何本も見かけたものですが、最近はめっきり少なくなりました。 |
| アイヌ語で「ペケッチ・カプ」と言う。 毎年秋にシベリアから渡ってくるオオハクチョウ、アイヌ語の「ペケッチ・カプ」とは「白い・鳥」の意味で、その優美な姿は弟子屈町のカントリーサインにも使われています。 屈斜路湖の湖岸の各所からは温泉が湧き出しており、冬でも凍結しない部分があります。オオハクチョウ達はそこで冬を越します。湖畔の宿、まつや旅館のすぐ横にある天然露店風呂の「池の湯」は、多くのオオハクチョウが越冬することで知られています。夜は水面で集団ねぐらをとり、早朝に家族単位で餌場に戻ります。全体的に汚れた感じのするのは若鳥で、成長するに従って白くなります。 |
| アイヌ語で「チプタチ・カプ」と言う。 林の中から突然、「コココココ」と木を叩く大きな音が聞こえることがあります。これは、クマゲラが木をつついていつ音で、キツツキなどのこの行為を「ドラミング」と言います。アイヌ語の「チプタチ・カプ」は「舟を掘る・鳥」の意味で、「森の働き者」といったイメージがあります。クマゲラは日本に生息するキツツキ類中最大で、全身が黒色で、オスは額から後頭部まで、雌は後頭部のみ鮮やかな赤色をしています。1965年に特別天然記念物に指定されました。 |
| アイヌ語で「カムイ」と言う。 シマフクロウはフクロウ類では日本最大で、翼を広げると71cmにもなります。シマフクロウの「しま」は「島」、つまり北海道の意味です。夜行性で主に魚やカエル・ザリガニ・ネズミなどを捕らえて食べています。昼間は大木の洞などでじっとしていることが多いため、なかなか見ることはできません。かつては北海道全域に分布していましたが、森林伐採や河川改修などによって生息地が狭められ、現在は道東地区にしか生息していません。絶滅危惧種に指定されている貴重な鳥です。 |
| アイヌ語で「フミルイ」と言う。 ライチョウと聞くと高山にいる鳥というイメージがありますが、北海道のエゾライチョウは森林でエゾライチョウは、本州のライチョウと違い、冬になっても白くならないのが特徴です。植物の種子や果実、葉、昆虫などを餌としています。木ややぶのかげになる地上に巣をつくり、一年中つがいか家族の群れで生活をする家庭的な鳥です。 |
| アイヌ語で「サルルン・カムイ」と言う。 タンチョウは日本の鳥類の中では最大で、頭の頂が丹(タン=赤)であることからこの名がつきました。特別天然記念物で特殊鳥類に指定されるなど、絶滅が危惧されていましたが、地元民による保護などで少しづつですが数が回復してきています。夏は湿原にアシなどの枯れ草を積み上げて大きな巣を作り、卵を2個生みます。冬は鶴居村や阿寒町の給餌場に集まっていますので、ビラオスキー場の帰りに、ちょっと足を延ばしてみてはいかがでしょうか。 |
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